
燃料電池車は、従来の内燃式エンジンをもたずモーターで走るクルマだ。モーターは電気によって駆動され、その電気は燃料電池が生み出す。ガソリンやディーゼルといった石化燃料を使わず、CO2の排出もない、環境に優しいエコカーという触れ込みでここ数年、話題になっている。
そもそも燃料電池とは何か?まずは化学の授業を思い出して欲しい。水は「H2O」と習った。電気を使って水を分解すると、水素と酸素に分かれる。逆に水素と酸素を反応させれば水ができ、その過程において電気が生まれる、という原理を用いたのが燃料電池である。
クルマだけでなく、様々な施設(工場、オフィス、家など)の電力源としての可能性も秘めている。
ここから生まれる電力をバッテリーに貯め、必要に応じてモーターを動かせばクルマは走る。しかも排出するものといえば、化学反応で生じる水だけ。よって完璧にクリーンで、地球温暖化にまったく影響を及ぼさない。だがそんなスグレモノにも、市販化になかなかこぎつけられない弱点がいくつかある。
まずは電力を貯めるバッテリーだ。携帯電話やノートPCなどに採用されているリチウムイオンバッテリーはそもそもコストが高く、自動車用となれば大きなバッテリーが必要なため、そのコストは比べ物にならない。つまり、一般的に普及できるほどコストが抑えられない。一説によると、現在の燃料電池車は部品代だけでも1億円近いコストがかかると言われている。
■水の電気分解とは“逆”の原理で発電
■アメリカでは個人向けに納車もされたFCX
FCXのフォトフラッシュを見る
そのほか燃料電池車の燃料である水素をどのように供給していくか、という問題がある。水素ステーションが普及しないことには、燃料電池車の燃料供給がままならない。また水素の精製方法についても課題が残っている。というのも、せっかく燃料電池車は石油を使わないのに、石油から水素を精製することが多い実情があるのだ。
内燃式エンジンが誕生してから100年ちょっと。安全、快適、便利という意味で格段に進化を遂げてきた自動車だが、そろそろ劇的な変革が訪れることは間違いない。燃料電池車はその一つの姿である。
燃料電池車についてもっと詳しく
文:古賀貴司(自動車王国)
■燃料電池車のメカニカル透視図
※画像をクリックすると拡大します。
■継続走行距離570kmを誇るFCXコンセプト
FCXコンセプトのフォトフラッシュを見る
地球を救う新しいエネルギー! 燃料電池車いまはやりのハイブリッドカーはCO2削減の救世主!
みんなで止めよう 地球温暖化特集2007 トップ | Yahoo! JAPAN
特集ページについてのご意見・ご感想をこちらまでお寄せください。
Copyright (C) 2007 Juneco Co., Ltd. All Rights Reserved.
Copyright (C) 2007 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.
0 件のコメント:
コメントを投稿